2026.09.20

DJI Mavic 4 Proでできる空撮とは?選ばれる撮影とIdoAirの映像編集

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ドローン空撮というと、上空から街や建物を広く映す「俯瞰映像」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、DJI Mavic 4 Proが得意とするのは、それだけではありません。

広い景色を見せる28mm相当のHasselbladカメラに加えて、被写体を印象的に切り取る70mm相当の中望遠カメラ、遠景を引き寄せる168mm相当の望遠カメラを搭載。
1台で場所の全体像から人・建物・車両などの主役まで、視点を変えながら一つの映像作品を組み立てられます。

株式会社IdoAirでは、プロ向け仕様の「DJI Mavic 4 Pro 512GB Creator Combo」を空撮機材として導入しています。この記事では、どのような映像を求める方にMavic 4 Proの空撮が選ばれるのか、撮影できる動画の種類、そして撮影素材をIdoAirがどのように仕上げられるのかを紹介します。

DJI Mavic 4 Proの空撮は、どんな方に選ばれるのか

Mavic 4 Proは、単に「高い場所から記録したい」という依頼よりも、空撮を作品の一部として活用し、映像全体の印象を高めたい案件に向いています。

特に、次のようなご要望と相性の良い機体です。

・企業や施設のスケール感を、上質な映像で伝えたい
・観光地や地域の風景を、映画のように印象的に見せたい
・建物の全景だけでなく、外観の特徴や周辺環境も見せたい
・車、船、人物など動く被写体を立体的に追いたい
・朝夕の光や夜景を活かし、雰囲気のある映像にしたい
・Webサイト用の横動画とSNS用の縦動画を同時に用意したい
・地上カメラの映像と空撮を自然につなぎ、一本のPR動画にしたい

活用しやすい撮影分野

|撮影分野 |Mavic 4 Proを使うメリット |
|-------------|----------------------------------------------|
|企業・ブランドPR |会社、工場、事業所、サービスの規模感を伝え、地上映像だけでは出しにくい導入カットを作れる |
|観光・自治体プロモーション|海、山、街並み、季節の風景を広角と望遠で撮り分け、地域の魅力を物語として見せられる |
|ホテル・民泊・不動産 |建物の外観、立地、眺望、周辺環境を一度に伝えられる |
|自動車・船舶・アウトドア |被写体を追う映像、並走する映像、背景を圧縮した迫力ある望遠映像を組み合わせられる |
|建設・大型施設 |進捗や施設全体の記録に加え、PR用途にも使える見栄えの良い映像を撮影できる |
|イベント・ブライダル |会場のロケーションや当日の空気感を、オープニングや場面転換に使える印象的なカットとして残せる|

同じ場所でも、広角だけで撮る場合と3つの焦点距離を使い分ける場合では、完成映像の情報量とリズムが大きく変わります。「空から見た記録」ではなく、「視聴者の感情を動かす映像」にしやすいことが、Mavic 4 Proの大きな強みです。

DJI Mavic 4 Pro 512GB Creator Comboの主なスペック

IdoAirが使用するのは、通常仕様ではなく512GB Creator Comboです。大容量ストレージだけでなく、映像制作向けの記録方式とプロ仕様の送信機が加わっています。

|項目 |主な仕様 |空撮で得られるメリット |
|-----------------|----------------------------------------|---------------------------------------------|
|メインカメラ |4/3型CMOS Hasselblad、1億画素、28mm相当、F2.0〜F11|広い風景、高精細な建築物、明暗差のある朝夕の撮影に強い |
|中望遠カメラ |1/1.3型CMOS、4,800万画素、70mm相当、F2.8 |人、車、建物など主役を明確にし、背景との距離感を印象的に見せられる |
|望遠カメラ |1/1.5型CMOS、5,000万画素、168mm相当、F2.8 |遠方の被写体を引き寄せ、山並みや街並みを圧縮した迫力ある画を作れる |
|ジンバル |360°回転対応インフィニティジンバル、最大70°の上向き撮影 |ロール回転、見上げる構図、縦位置など従来とは異なるカメラワークが可能 |
|最高動画解像度 |メインカメラ:6K/60fps、最大4K/120fps |4K納品時のトリミングや構図調整、滑らかなスローモーションに活用できる |
|縦向き撮影 |メイン:最大4K/60fps、中望遠・望遠:最大2.7K/60fps |Instagramリール、TikTok、YouTubeショート用の素材を高画質で撮影できる|
|カラー記録 |ノーマル、HLG、D-Log M、D-Log。10-bit記録に対応 |色と明るさを編集で追い込みやすく、地上カメラとの色合わせにも有利 |
|Creator Combo専用記録|H.264 ALL-I、10-bit 4:2:2、最大1,200Mbps |情報量の多い素材を残し、細かな色調整や本格的な仕上げに対応しやすい |
|内部ストレージ |512GB(使用可能容量は約460GB) |高ビットレートの映像を機体内に記録でき、メディア容量への不安を減らせる |
|最大飛行時間 |公称51分 |構図確認や複数カットの撮影時間を確保しやすい |
|離陸重量 |約1,063g |携行性と映像性能のバランスが良く、出張撮影にも運用しやすい |

公称51分は、無風・海抜0m相当などDJI所定の試験条件による数値です。実際の現場では、風、気温、飛行経路、帰還に必要な電力を考慮し、安全な残量を確保して運用します。

また、障害物検知や前方LiDARを備えていますが、細い枝や電線を含むすべての障害物を確実に検知するものではありません。安全性は機体任せにせず、事前調査、飛行計画、目視確認、必要に応じた補助者の配置を含めて確保します。

Creator Comboならではの装備

Creator Comboには、7インチ・ピーク輝度2,000nitのDJI RC Pro 2、合計3本のフライトバッテリー、パラレル充電ハブ、240W電源アダプターなどが含まれます。

明るい屋外でも画面を確認しやすく、複数バッテリーを使う撮影にも対応しやすい構成です。512GBモデルは、通常モデルでは利用できないH.264 ALL-Iの10-bit 4:2:2記録にも対応しています。

なお、ALL-IはApple ProResやRAW動画ではありません。非常に高いビットレートでデータ量も大きいため、案件の用途、必要な編集耐性、納期に合わせて、ALL-IまたはH.265のD-Log/D-Log Mなどから適切な記録方式を選択します。

撮影できる動画の種類と、その活かし方

Mavic 4 Proの価値は、スペックの数字そのものではなく、複数の撮影方法を企画に合わせて使い分けられることにあります。

1.6K映像|高精細なマスター素材と4K編集の余裕

Hasselbladメインカメラでは、最大6K/60fpsのHDR動画を撮影できます。

完成品を4Kで納品する場合、6K素材には編集上の余白があります。例えば、わずかに傾いた構図の調整、被写体に合わせたトリミング、緩やかなデジタルズーム、手ブレ補正による画角の減少などを行っても、4K解像度を維持しやすくなります。

企業PR、観光映像、ホテル紹介、建築・不動産映像など、細部まで見せたい撮影に適しています。

2.28mm広角|場所の全体像とスケールを伝える

28mm相当のメインカメラは、海岸線、山、街、工場、ホテルなど、場所全体を見せる映像に向いています。

上昇しながら景色を開く「リビール」、建物を中心に回り込む「オービット」、前進しながら目的地へ近づく「プッシュイン」などを組み合わせることで、映像の導入や場面転換に使える印象的なカットを作れます。

3.70mm中望遠|主役を際立たせる

70mm相当の中望遠カメラは、Mavic 4 Proの中でも実用性の高いカメラです。

広角では背景に埋もれやすい人物、車両、建物の一部などを、画面の主役として見せられます。背景が適度に圧縮されるため、道路を走る車、広い敷地内を歩く人物、自然の中に建つ宿泊施設などを、映像的に整理された構図で撮影できます。

「場所も見せたいが、何を見てほしいのかを明確にしたい」というPR映像に有効です。

4.168mm望遠|遠景を引き寄せ、迫力を作る

168mm相当の望遠カメラは、山並み、都市の建物、船舶、遠方を移動する車両などを大きく捉えられます。

望遠特有の圧縮効果により、被写体と背景が近づいて見え、広角とは異なる密度の高い映像になります。ドローン自体が大きく移動しなくても画面内の変化を作りやすく、作品に緊張感やスケール感を加えられます。

ただし、望遠で大きく写せることと、被写体へ自由に接近できることは別です。人物、道路、建物周辺での撮影は、航空法、飛行場所の条件、プライバシー、安全距離を確認したうえで実施します。

5.4Kハイフレームレート|動きを印象的なスローモーションに

メインカメラと中望遠カメラは最大4K/120fps、望遠カメラは最大4K/100fpsの撮影に対応しています。

通常速度で再生する映像だけでなく、車が通過する瞬間、波、雪、旗、人物の動きなどをスローモーションにすることで、短い動きにも余韻を持たせられます。CM、ブランドムービー、イベントのハイライト、SNS広告などに効果的です。

6.縦向き動画|リールやショート動画へ展開

インフィニティジンバルを回転させ、メインカメラでは最大4K/60fpsの縦向き映像を撮影できます。中望遠・望遠カメラも最大2.7K/60fpsの縦向き撮影に対応します。

横長の映像を後から縦に切り抜くだけではなく、撮影時から縦画面の構図を設計できるため、被写体を大きく見せながら画質を確保できます。WebサイトやYouTube用の16:9動画と、Instagramリール、TikTok、YouTubeショート用の9:16動画を同じ案件内で制作することも可能です。

7.D-Log/D-Log M/HLG|完成後の色を設計する撮影

D-LogやD-Log Mで撮影した素材は、そのまま見ると色が薄く、コントラストも低く見えます。これは失敗ではなく、明部と暗部、色の情報を編集に残すための記録方法です。

撮影後にカラーグレーディングを行うことで、北海道の澄んだ空気感を自然に見せる、夕景を温かく仕上げる、企業映像として清潔感のある色に整える、車両PVとして重厚なトーンにするなど、目的に合った世界観を作れます。

Mavic 4 Proの映像を、IdoAirはどう編集できるのか

高性能なドローンで撮影しても、素材を並べるだけでは映像の目的は伝わりません。IdoAirでは、撮影前の設計から仕上げまでを一貫して行い、Mavic 4 Proの性能を完成映像の価値へ変えていきます。

1.使用媒体から逆算した構成づくり

最初に確認するのは、「どこで使う映像か」「誰に何を伝えたいか」です。

Webサイトのトップ動画、企業紹介、観光PR、YouTube、展示会、Instagram広告では、必要な尺や冒頭の見せ方が異なります。完成形から逆算し、必要な広角・中望遠・望遠のカット、地上撮影、縦横比を整理して撮影します。

2.Adobe Premiere Proによるカット編集

複数回の飛行で撮影した素材から、構図、光、動き、つながりの良いカットを選びます。

単にきれいな映像を集めるのではなく、全景から主役へ寄る、静かな映像から動きのある映像へ切り替えるなど、視聴者が内容を理解しやすい順序とテンポに整えます。企業PR、観光、イベント、短編PVなど、用途に合わせて編集の速度感を変えられます。

3.D-Log素材のカラーグレーディング

露出、ホワイトバランス、コントラスト、彩度、空や緑の色を調整し、自然な仕上がりから映画的なルックまで対応します。

IdoAirはSONY α1 II・α1による地上撮影にも対応しているため、ドローン映像と地上カメラ映像の色や質感を合わせ、一つの作品として違和感なくつなげられます。

4.6K素材を活かした構図調整と動きの追加

6Kで撮影した素材を4Kタイムラインで編集することで、画質を保ちながら構図を微調整できます。

被写体へゆっくり寄る動き、左右へのリフレーミング、手ブレ補正などを必要な範囲で行い、撮影時のカメラワークをより滑らかに見せます。過度なデジタル処理に頼らず、素材の解像度を活かして自然に整えます。

5.スローモーションとスピード調整

4K/100fps・120fps素材は、動きの見せ場を滑らかなスローモーションにできます。通常速度からスローへ移行するスピード調整も加え、車両、スポーツ、イベント、自然現象などの印象を強めます。

6.テロップ、ロゴ、BGM、効果音を含む仕上げ

映像の目的に合わせて、会社名、施設名、サービス説明、キャッチコピー、ロゴ、地名などを追加できます。BGMのリズムにカットを合わせ、必要に応じて環境音や効果音も加えることで、無音の空撮素材を「伝わる動画」へ仕上げます。

7.用途別の複数サイズで納品

基本となる4K映像に加え、用途に応じて次のような展開が可能です。

・Webサイト・YouTube向け:16:9
・Instagramフィード向け:4:5または1:1
・Instagramリール・TikTok・YouTubeショート向け:9:16
・展示会・デジタルサイネージ向け:指定解像度・指定尺
・長尺PR動画から15秒・30秒の広告用短尺版を制作

一度の撮影素材から複数媒体用の動画を作ることで、Web、SNS、営業資料、広告などへ効率よく展開できます。

Mavic 4 Proだけに限定せず、目的に合う機体を選定

Mavic 4 Proは映像表現に優れた機体ですが、すべての空撮に最適とは限りません。

赤外線点検や調査、オルソ画像・点群作成などではMatrice 4T、被写体の近くを高速で通過するFPV表現ではAvata 2など、目的によって適した機体は変わります。IdoAirでは、撮りたい映像、飛行場所、安全条件、納品仕様を確認し、保有機材の中から適切な方法を提案します。

撮影から編集まで、株式会社IdoAirにご相談ください

株式会社IdoAirは、札幌を拠点に全国のドローン空撮・写真撮影・映像制作に対応しています。一等無人航空機操縦士として、夜間飛行・目視外飛行の限定変更も取得。飛行場所ごとの条件を確認し、必要な許可・承認や安全体制を検討したうえで撮影します。

「施設の規模感を伝えたい」「観光地を映画のように見せたい」「車両を迫力ある映像にしたい」「空撮と地上撮影をまとめて依頼したい」など、まだ構成が決まっていない段階でもご相談いただけます。

撮影場所、使用目的、希望する動画の長さ、公開先が分かれば、Mavic 4 Proを含めた撮影・編集プランをご提案します。

よくある質問

夜間や夕方の撮影もできますか?

対応可能です。ただし、夜間飛行の条件、飛行場所、周囲の安全確保、施設や土地の許可などを事前に確認します。場所によっては撮影できない場合や、追加の安全体制が必要な場合があります。

縦動画と横動画を同じ日に撮影できますか?

可能です。使用媒体を事前に伺い、16:9と9:16で必要な構図を撮り分けます。横動画からの切り抜きだけでなく、縦位置専用のカメラワークも撮影できます。

撮影データだけの納品と、完成動画の納品は選べますか?

どちらもご相談いただけます。素材納品、簡易編集、BGM・テロップ・カラーグレーディングを含む完成編集など、用途とご予算に合わせて対応します。

ドローンはどこでも飛ばせますか?

どこでも自由に飛ばせるわけではありません。航空法上の手続きに加え、土地管理者の承諾、施設独自の規則、周辺空域、第三者や道路との位置関係などを確認する必要があります。撮影候補地を伺ったうえで、実施条件を調査します。

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参考・仕様出典

・DJI Mavic 4 Pro 公式製品ページ
・DJI Mavic 4 Pro 公式仕様ページ
・DJI Mavic 4 Pro 512GB Creator Combo 公式ストア
・DJI RC Pro 2 公式製品ページ

※掲載スペックは2026年9月20日時点のDJI公式情報を基にしています。機能や仕様は、ファームウェアやメーカー発表により変更される場合があります。

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